医学部合格報告と奨学金ご案内会を開催しました

2024年12月7日(土)、高校生医師体験や模擬面接に参加した高校生が、医学部合格の報告に来所してくださいました。当日はご本人とお母様が来所され、合格の喜びを共有いただきました。

ご本人からは、医師体験で実際の医療現場に触れたことがモチベーションの維持に繋がり、模擬面接を通じて本番さながらの緊張感や雰囲気を体験できたことが、合格への大きな助けになったとお話しいただきました。お祝いとして、ケーキと花束をお渡しすると、ご本人も感動で涙を流される場面があり、非常に温かな時間となりました。

また、あわせて栃木民医連の奨学金制度のご案内をさせていただきました。栃木民医連の奨学金制度について詳しくご紹介し、診療所での実習や学習機会に関することをお話させていただきました。

  • 医学部奨学金制度: 月額10万円の支給+特別貸付金10万円 合計20万円/毎月
  • 勤務義務: 医学部卒業後、6年間の宇都宮協立診療所・生協ふたば診療所での地域医療への勤務により返済義務がなくなります。
  • 医療の実践について: 2つの診療所では訪問診療や総合診療を展開し毎月700件の訪問診療を行っています。民医連綱領に基づき私たちの医療機関では、無料定額診療制度を行っており、保険証がない方や経済的に困窮している方でも医療にかかれるようにしています。
  • 奨学生学習機会: 医学部奨学生になると、全国民医連医学部奨学生が一堂に会しての学びの場「民医連の医学生のつどい」に参加いただけます。2024年12月は大阪会場で「いのちの平等~過去から織りなす私たちの社会~」をメインテーマに人権と倫理・「民医連の現場から考える貧困と格差」を予定しています。あわせて広島・長崎現地での平和学習などFW(フィールドワーク)も行っています。

さらに、模擬面接について、次のような感想をいただきました。

「以前参加させていただいた高校生模擬面接ですが、本当に役に立ったと思います。そもそもMMIがどのような形式なのか全く知らなかったのですが、まずその概要を教えていただけたのが非常に助かりました。本番の試験の形式とかなり似ていたので、例えば、一対一で話を進めるスタイルなど、練習の際にイメージができていたおかげで、当日も同じ感覚で臨むことができ、安心感がありました。

また、面接の回答内容についても一緒に考えていただけたことが大変ありがたかったです。どのような観点で考えるべきか、どのように構成すれば良いのかといった『考え方』を教えていただけたことで、答えやすくなり、自信を持つことができました。こういったことは、自分だけではなかなか気づけない部分であり、独学では補いきれない部分だったので、非常に貴重でした。

さらに、面接で重要なポイントとして、相手に配慮した姿勢や柔らかい言葉遣いで提案をする方法などもご指導いただけたのが印象的でした。折衷案を考えたり、相手の話をしっかり聞いて対応することが大切だということを学び、大変勉強になりました。

本番の試験に向けて、実際とほぼ同じ雰囲気で準備ができたのは、とても有意義だったと思います。学校などではなかなか経験できないような実践的な練習を通じて、当日の動きのイメージも掴むことができ、大変助かりました。本当にありがとうございました。」

今後も、未来の医療を担う若い世代を応援し、地域医療の発展に寄与してまいります。