家庭医療の現場で「家庭医」になろう
複数の指導医による診療所研修
宇都宮協立診療所は19床の入院ベッドと常勤医師三人の有床診療所です。もう一つの生協ふたば診療所(無床)とあわせて五人の常勤医師による研修指導を行います。民医連の他の病院診療所と同じように、生協の班会や患者会など地域の人々や患者さんから、また他職種のスタッフから多くのことを学びますが、同時に複数の医師の視点から指導を受け医師個人による偏りを少なくした研修が特徴です。
両診療所あわせて150人を超える在宅患者さんから学ぶ在宅医療も特徴です。
社会の困難に目をむけ患者さんを支えられる力を身につける
私たちの診療所も貧困など多くの社会的困難を抱えた患者さんがたくさんいます。医師個人で対応するにはため息がでるほど困難が大きくても、他のスタッフや地域の病院や施設と協力連携することで様々な解決策がでてきます。診療所医療では医師の姿勢がチーム全体に大きな影響を及ぼします。困難を抱えた患者さんを支えるために医師はどんな力量を身に付け役割を果たしたらよいのか、診療の現場で学びましょう。
胃内視鏡や緩和ケアなどオプション研修も
内視鏡による胃がん健診の広がりなど胃内視鏡はプライマリーケアの技術として必要と考えていますが、最近の専門研修の流れのなかで家庭医を目指す医師の胃内視鏡研修が受けにくくなっている現状もあります。常勤非常勤あわせて三人の消化器内視鏡専門医による研修指導や地域のがん専門病院との連携による緩和ケアの研修なども希望により組み込むことができます。 |